突如起こった奇跡による人間ドラマを描いたこの作品を紹介します。

神はサイコロを振らない 大石英司 著 中央文庫

隠れた名作という帯につられて買ってみましたが
2006年にテレビドラマ化されているようでした。まったく知らなかったです。
テレビドラマは基本的には見ないのですが、情報がない分新鮮な気持ちで読めました。
調べるとドラマと多少違うらしいので見た方も楽しめる様子。。

内容は10年前に消息を絶った航空機が突如現代に降り立ち、航空機の乗客はタイムトラベルしてしまった訳だが、現代にいられる時間は4日間(テレビドラマはwikiによると10日だったようです)という期限付き、その軌跡の時間の中で10年前に悲劇を体験した家族や関係者との奇跡や感動ありの人間ドラマ。

基本設定は現実離れしているが、限られた時間の中でどう生きるかというところが、この物語の面白さです。

登場人物になる乗客は、政治家の息子、アイドル、音楽家、テニスプレーヤー、整備士、駆け落ちカップル、お笑い芸人の卵、ミスターX、など境遇は様々ですが基本的に期限を知りながらも、悔いのないように時間を過ごします。

それぞれに起こった奇跡の出会いや物語にグッときました。

実際今しかこの時間がないと思えば、どう生きるだろうかということを自分に問いかけるような奇跡の物語でした。

現実味がない点で☆☆ですがお勧めです!

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