初めての本の紹介は、最近読んだ中で一番の読み応えと面白さだったこの本です。

図書館の魔女 高田大介 著 講談社文庫 文庫版 全4巻

全4巻で約1800ページに及ぶ大作です。ですがぐいぐいと物語に引き込まれ夢中になって読み切りました。

ジャンルはファンタジーの世界感の物語なのですが、魔法みたいな漫画的な要素はなく、ファンタジーでありながら相当リアルな国をかけた外交知能戦の物語です。

物語は鍛冶の里の少年が王宮の命で、大陸最古の図書館である「高い塔の魔法使い」に仕えることになることから始まります。

高い塔の魔法使いとは、世界の賢人が知恵を求める高い塔の蔵書を統べ、その英知で数々の策をめぐらす代々魔法使いと呼ばれている人物。その当代の魔法使いは声を持たない少女だった!てなストーリー展開。

ということで若い男女の主従関係・信頼関係が深まっていく様子や、取り巻く人間模様も楽しい反面、異国の陰謀・策略に策を持って対峙したり時にはアクションも盛り込まれ、ピンチからの展開など面白さが盛りだくさんすぎます!

ただ難点としては言葉がメインの物語ということもあり、相当難解な言葉使いが多く、調べるのが面倒になり結構雰囲気で読み進めちゃいました。基本は読みやすいですけどね・・聞いたことない難しい漢字の単語が結構でてくるのはびっくりです。

また最初の方は、伏線もあり相当細かすぎる描写がつづき割と穏やかな話であるので、ちょっと退屈になるかもしれませんが、ある部分から怒涛のように物語が流れていく様がすごいです。

もの言えぬ魔女は武力をもしのぐ言葉使いだった!すごい!おススメです。

大作ですが、物語上絶対映像化できないであろう、まさに小説でしか楽しむことができない良書でした!

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